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2019年4月15日

電線メーカー 工場訪問レビュー①
独・イグス ケルン工場
コンパウンドの開発力で 世界トップへ


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25CYケーブル売上 5億€(18年比3倍)目標
工場の自動化で需要拡大

【独ケルン発】日本でFA・ロボットケーブルメーカーおよび樹脂の機械部分品メーカーとして知られるイグスは、工場の自動化・ネットワーク化に対応した「スマートプラスチック」製品群に注力しつつ、本社ケルン工場の自動化も進めている。もともとエンプラコンパウンドメーカーから始まった同社は、その強みを生かし、毎年500種類のコンパウンドを開発している。このうち製品化できるのは5~10グレード。同社は、産業用イーサネットケーブルの需要増に対応することで25暦年のケーブル部門売上高5億ユーロ(18暦年対比3倍)を目指す。


トップインタビュー 古河電工産業電線 松本康一郎社長

19年度売上高見通し 279億円(3%増) アルミケーブルに傾注

古河電工産業電線の松本康一郎社長は「19FY業績見通しは、出荷銅量2万トン(前年度見込み比4.2%増)で、売上高279億円(同2.6%増)、内訳は、汎用線約111億円(同5%増)、機能線約168億円(同1%増)とした。EM-LMFCが好調で現状、40%程のシェアを占める」と述べた。また、新中計について、「最終年度の23FYに売上高320億円(同17.6%増)を目指す。最大のテーマは新製品の開発でアルミ、電線、風力発電、半導体工場用特殊ケーブルに注力し、特にアルミケーブルはスーパーゼネコンが採用を早めており、19FY売上目標の5億円を上回る可能性もある」と述べた。


光協会 18年度出荷2.9%減

19年度は横ばい予測

光産業技術振興協会は、18年度の全出荷額を13兆6千348億円(前年度比2.9%減)と見込む動向調査をまとめた。情報通信分野は、光伝送機器・装置が2.1%減、光伝送用部品は3.5%増で、 情通全体では2.2%増となる見込み。また、19年度の全出荷額は、光産業全体でも情報通信分野単体でも、横ばいと予測している。


矢崎総業 自動車WHで新拠点

ミャンマーに新設へ

矢崎総業は、ミャンマーに自動車用ワイヤハーネス(WH)新生産拠点を設けたと発表した。ミャンマーへの日系WHメーカーの進出は今回が初めて。
今年1月に、ミャンマー最大の都市ヤンゴン近郊のティラワ経済特区(SEZ)に、新会社「ミャンマー・ヤザキ・ティラワ」を発足させた。このティラワ工場は輸出向け自動車用WHの組立を12月から行う予定としている。


フジクラ 864心と1728心新発売

特殊光ケーブル「WTC」

フジクラは10日、200μm光ファイバを実装したラッピングチューブケーブル(WTC)の864心と1千728心の2品種を新発売したと発表した。既に同WTCの3千456心と6千912心型を上市しており、今回この2品種を加え品揃えを強化した。
大容量伝送に対応するため、同社独自技術の12心間欠接着型光ファイバ・スパイダーウェブリボン(SWR)に200μmファイバを適用することで、250μmファイバを用いた従来のWTCと比較して細径化、軽量化を実現した。




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