16%減収、営業益38%減 情通は増収も電力等が減少
LS電線の16暦年(1~12月)通期業績は、売上高が連結3千56.1億円(前年比11.4%減)で減収、単体でも2千464.6億円(同16.7%減)と1割台の減収を計上した。営業利益は連結80.8億円(同25.5%減)、単体61.1億円(同38.0%減)と大幅に落ち込んだ。
背景には、売上面では、通信ケーブル等の情通事業が健闘したものの、電力ケーブル等の電力事業をはじめ3事業分野が鈍化したほか、銅価の下落なども響いた。
一方、営業利益では、コスト削減や経費削減策などを実施したが、二桁減収が尾を引いて大幅な減益になった。
連結売上高の81%を占める単体売上高の4事業部門別内訳(韓国国内のみ)は、電力事業985.9億円(同23.1%減)、情報通信事業207.0億円(同5.0%増)、機器電線・産業電線事業325.3億円(同17.5%減)、素材事業946.4億円(同12.7%減)になった。
主力の電力ケーブル事業が鈍化したことなどが左右した他、巻線や平角線、アルミロッド等を含む素材事業も低調だった。機器電線・産業電線事業は自動車用電線と舶用、海洋、産業用機器向けケーブル類等であり、自動車向けなどが比較的に健闘した模様。情通事業は、通信ケーブル案件が牽引し、唯一、前年を上回った。
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